カイトボーディング実践篇

1. 安全のための注意事項

いよいよ、実践篇だ。もう、カイトの操作はかなり上達したことと思う。
あとは、より多くカイトボーディングを続けること、これが上達への道だ。
そろそろ、エアーを決めたくなってきただろう。
しかし、当然のことながら、カイトは人間を持ち上げるほどのパワーを出す。コントロールを誤れば非常に危険だ!下手すると、天国まで飛んでっちまうからな!十分に注意しろよ。
んじゃ、そういうことで。

2. ジャイビング

それじゃ、カイトボーディングでのターンの説明をするわね。まずは、風下側のターン「ジャイビング」からよ。
やり方は簡単。マウンテンボードを徐々に風下に向けて行き、カイトはウィンドセンターに移動させて。そのまま、ターンを続けて、逆向きになるの。カイトは、風下の方にあるから、身体はひねった状態になるわね。ちょっと、体勢的に辛いかもしれないけど、このまま、走ってみてね。カイトは、進行方向の斜め前よ。
さっきはフロントサイドターンだったけど、今度は、バックサードターンをするわよ。
さっきと同じように、マウンテンボードを徐々に風下に向けてターン。カイトもウィンドセンターを通して、また、進行方向の斜め前に持ってくるの。これで、もとの体勢に戻ったわね。
これが、ジャイビングよ。
風が弱いときは、風を追い抜かないように注意しないといけないわ。そんな時は、ウィンドセンターでカイトを回すの。カイトに揚力が生じて、ラインのテンションを維持できるはずよ。
身体をひねった状態が辛かったら、そのまま、足を前後入れかえるか、グランド180゚でボードを回してね。

3. タッキング

今度は、タッキングの説明だね。タッキングは風上側のターン。
カイトは基本的には風上の真上には進めないから、これは、慣性を利用してターンする方法だよ。
まずは、風上に進んで、ある程度のスピードが出たら、カイトをニュートラルに移動してパワーを抜くんだ。そしたら、その勢いのまま、バックサイドでクルって回るんだよ。うまく回れたら、また、カイトを進行方向の斜め前に持っていって、走るんだよ。
フロントサイドも同じ、さっきと逆にやってみてね。
マウンテンボードは、回転半径が大きいから、タッキングは難しいかも。マニュアル(ウィリー)やエアーで回ったほうが、楽かもね。
これが出来るようになると、風上にジグザグ上って行けるよ。

4. エアー

それじゃ、いよいよ、飛んでみるぞ!
カイトボーディングのエアーは、他のボードスポーツのエアーとはまったく違う。
他のボードスポーツのエアーは、ジャンプ台などを使って跳ぶ(Jump)が、これは、初めの勢いで上昇したあと、重力に引っ張られ落ちてくることになる。しかし、カイトボーディングのエアーは、カイトの引っ張る力を使って飛ぶ(Fly)。ランディングもカイトが引っ張っているため、ふわりと降りてくるんだ!
それじゃ、カイトで飛ぶ理屈を説明する。
カイトは常に空中に浮いているはずだ!落としていなけりゃな。つまり、カイトは常に上方向に引っ張り続けているわけだ。カイトは、その位置や動きによってパワーの強弱があることはもう知っているだろう。この引っ張る力が、体重以上の力になったとき、勝手に飛ぶ。そうだ!カイトのエアーは、自分でジャンプするのではなく、カイトが勝手に自分を持ち上げるんだ!
それじゃ、早速、練習してみよう。
初めは、マウンテンボードに乗らないで、飛ぶ練習だ!いきなり、ボードでやったら、死んじまうからな。
まず、カイトをニュートラルポジションに持ってこい。まだ、飛ぶことはない。もし、これで飛んでたら、カイトが大き過ぎだ!危険だから、サイズを落とせ!
そしたら、少ししゃがんで、ウィンドセンターでカイトを思いっきり振れ!
急にカイトのパワーが上がって、上に持ち上げられるはずだ。そのとき、自分も軽くジャンプしてみるんだ。うまくいけば、1秒くらい、ふわりと身体が浮くはずだ。
うまくいかない場合は、カイトのサイズが小さいか、カイトの振りが小さいかだ!
より大きくカイトを振れ!慣れれば、より高く、より長く、飛べるようになるはずだ!
いよいよ、マウンテンボードに乗って、エアーを決めるぜ!
エアーの理屈はわかったと思う。カイトのパワーが強ければ強いほど、高く、長く飛んでいられるわけだ。しかし、カイトサイズは、ニュートラルポジションで飛ばない程度のパワーでないといけない。そうしないと、飛びっぱなしで、どこに行くかわかったもんじゃないからな!
そうすると、そのカイトサイズで出来るだけパワーを引き出すことが、より高く、より長く飛ぶために必要だ。
カイトのパワーは、風下に進んだときはパワーが減り、風上に進んだときはパワーが増しただろう。したがって、風上に進んでいるときのほうがエアーはしやすい。
まずは、風上に走らせろ!カイトはウィンドエッジ近くにあるはずだ。カイトには十分な手応えがあると思う。このとき、少ししゃがんでタメを入れ、カイトはニュートラルに移動させ、すぐさま、カイトを思いっきり振れ!急に斜め後ろ方向に引っ張られ、飛ばされるはずだ!
これが、カイトボーディングのエアーだ!
ランディングは、マウンテンボードを進行方向(大抵は風下側に飛ばされているはずだ!)に向け、後輪から着地する。
慣れてくれば、より高く、長く飛べるようになる。自由に飛べるようになったら、様々なトリックを試してみるといい。

5. 緊急時

以上で、カイトボーディングの実践の説明は終わる。
エアーが出来るようになると、カイトボーディングは非常に面白くなる。しかし、同時に危険は増す!
飛ぶほどのパワーのカイトを操作するということは、常に、ぎりぎりでコントロールしなければいけないからだ。
わずかなミスが、大きな事故になることもある。細心の注意を払え!
時に、エアーをしたときに、ランディングがうまくいかないこともあるだろう。そんな時は、飛んでる最中にボードを脱ぎ捨てることだ!無理な体勢で、着地をすると思わぬ怪我になることがある。ボードさえ履いていなければ、ふわりと落ちるから、比較的、怪我をすることは少ないだろう。
通常の走行中に飛んでしまったときもそうだ!カイトはパワーが上がれば、飛びたくなくても飛んじまう。そんな時も、慌てず、ボードを脱ぎ捨て、着地すればいい。カイトが飛んだときは、大抵、風下に飛ばされるはずだから、同時にカイトのパワーも落ちる。落ちつけば問題ないはずだ!
んじゃ、死なない程度に、がんばんな。

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